site: | osaka |
構造・規模: | 木造 2 階建て |
延床: | 202.51 ㎡ |
竣工: | 2021 年 |
設計: | about(佛願忠洋) |
施工: | (株)住まい工房 集 |
photos: | 太田拓実 |
施工趣旨
擁壁側が、最大 65mm傾いていたため、鋼管圧入工法による沈下修繕工事を行った。基礎下に鋼管杭をセッティングし、ジャッキアップで 傾きを調整した後に、セメントミルクで根固めする工法である。耐震補強工事では、大阪市の耐震補助制度を使い、金物、構造用合板による補強工事を行い、基準値以上の数値を確保した。
外部では、沈下修繕によるタイルのクラックと、浮いたタイルの補修を行った。他に既存サッシの再コーキング、ベランダの再防水加えて、 ベランダのタイル仕上げの手摺は、目地から雨漏れの恐れがあるため、板金笠木を付けた。特に玄関屋根の樋の漏水により構造柱が腐食しており、柱の入れ替えと、屋根のかけ直しをした。断熱工事は、壁や天井に新たにロックウール敷き込みと、床はウレタン吹付断熱工事をした。
内部の大工造作では、複雑な引込戸に加えて、特に LDK の壁に貼った檜の縁甲板では、割付を考え、各壁面で幅の異なる縁甲板を製作してもらい、取合いとなる窓枠や入隅に鉄枠を採用した。
文責:(株)住まい工房 集