site: | osaka |
構造・規模: | 木造 2 階建て |
敷地: | 291.06 ㎡ |
建築: | 103.88 ㎡ |
延床: | 181.44 ㎡ |
竣工: | 2018 年 |
設計: | kotarookuda architect office 一級建築士事務所 |
施工: | (株)住まい工房 集 |
photos: | 岡田大次郎 |
設計趣旨
施主は代々、火に関係する仕事をしていて、アイデンティティである「火」を住空間に取り入れた設計を提案しました。「火」の存在は住まい手が扱いやすいよう「薪ストーブ」として設置し、火の作り出す炎の情景と温熱環境に期待しました。また敷地条件と立地にも恵まれ、先代か ら引き継がれた樹齢80年を超えるソメイヨシノやシダレザクラなど、樹種もさまざまな木々が南面に豊かな庭をつくり、遠景には市内を見渡す事が できました。設計はおのずと「火」と「庭」と「住まい手の暮らし」の関係から生まれるものとなりました。庭との接点である南面の 1 階 と2階には連続した大きな開口部を設け、日射や通風、景色などの恩恵を最大限に確保しつつ、居室との間に土間を設け、環境調整空間と して、取り巻く様々な環境 ( 視界や温熱など ) との距離を建具などで調節し、移ろいゆく四季や心情とともに居心地良い空間を確保できる 設計としました。
文責:kotarookuda architect office 一級建築士事務所
施工趣旨
庭との接点をどのようにして美しくおさめられるかで全てが決まる建物である。つまり、1 階の土間から伸びる低く抑えた庇、その庇と同じ高さで作られた大きな木製建具。この両者が庭との関係を生み出す重要な要素である。特に木製建具は、檜の化粧柱と建具が重なり、その存在が開閉されていても見えないようにおさめた。また、非常に大きな建具なので、経年による建具の反りへの寸法読みも重要であったが、5 年ほどたっても建具の不具合はでていない。設計者と職人達と一体になって、おさまりを何度も検討を重ねた。
文責:(株)住まい工房 集