site: | osaka |
構造・規模: | 木造 2 階建て |
敷地: | 263.44 ㎡ |
建築: | 88.22 ㎡ |
延床: | 120.98 ㎡ |
竣工: | 2021 年 |
設計: | (有)木下建築研究所 + (株)住まい工房 集 |
構造設計協力: | 加藤泰二郎 |
施工: | (株)住まい工房 集 |
photos: | 傍島 利浩 |
設計趣旨
瓦棒葺きの金属屋根の上に開発した白釉薬瓦を葺いた二重の切妻屋根と、廃棄釉薬瓦の粉砕を再利用したシャモット掻き落とし壁が包む戸 建て住宅である。屋根と外壁の熱性能を向上させたことで、2 階建ての内部空間ではシームレスかつ快適な住まい方が可能になった。誰も が入手できる経済性にも配慮したパッシブ建築を目指した。
文責:(有)木下建築研究所 + (株)住まい工房 集
施工趣旨
施主が積極的に、家づくりに参加した住まいである。設計段階では、建築模型を自ら製作したり、瓦の産地見学にも行くなど、一緒に設計 を進めていった。工事が始まってから、施主は吹抜けに使われている 200mmの杉のローリング丸太を仕口加工後に浮造仕上げをした。また、 天井板の構造用合板の印字をサンダーで消した。床材は下地用の杉を使っており、それ故に仕上げはざらつき、抜節も沢山あった。その床も、 研磨、抜節の埋木、仕上げの塗装を自らしている。その他には、ラワンベニヤの壁やシナベニヤの天井板も家族で塗装するなど、施工に積 極的に参加した。今では、ベンチや玄関の腰掛用の家具、テレビ台など沢山の家具を自作しており、デッキのメンテナンスもしている。訪 問するたび、家のレイアウトも変化しており、暮らしとは、こうありたいと感じさせられる。
文責:(株)住まい工房 集